人はそれぞれ1分間に約2 mg/kgのグルコース(ブドウ糖)が肝臓から放出されると想像してみて下さい。体重70kgの人でしたら、1日で約200gのグルコースに相当します。結構な量ですね。
各細胞にグルコースを届けるために、食事で必要となるインスリンは、肝臓から放出されるグルコースにも使われます。肝臓はこの放出を定期的に行う傾向があるので、基礎インスリンと持続的なインスリンの供給が必要です。インスリンポンプをお使いの場合は、予めプログラムされたインスリンの供給量に従って、ポンプからインスリンが少量ずつゆっくり供給されます。
肝臓のグルコースに対するこの持続的なインスリンの供給を、基礎レートと言います。